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白斑 白斑

かぶれ(接触性皮膚炎)とは? 白斑とは?

白斑とは、皮膚にあるメラニン色素が何かしらの原因により減少・消失し、皮膚の色が白く抜けてしまう疾患です。

白斑の原因 白斑の原因

皮膚の中には、メラノサイト(色素細胞)があり、紫外線から皮膚を守るためにメラニン色素を作ります。何かしらの原因により、メラノサイトがメラニン色素を作れなくなる事で皮膚の色が抜けた状態になり、白斑になります。先天性の白斑の中には、発症の原因となるメカニズムはまだ分かっていない物もあります。

後天性白斑のうちの一つである尋常性白斑は、自己免疫の異常や、特定の遺伝子などが原因であると考えられています。生活習慣や、精神的な負担などの関連性も考えられますが、発症の原因は明らかにされていません。摩擦や日焼けをした部分が、その刺激が原因で白斑が生じる事があるので、注意が必要です。

白斑の症状 白斑の症状

白斑は、全身のさまざまな部位に生じます。年齢に関係なく発症し、30代以前から発症する事が多いと言われています。白斑の部分はくっきり色が分かれている事が多く、円形や帯状、不整なものなど様々で、大きさも大きいものや小さいものがくっついている物など色々な表れ方をします。

どんどん広がっていくケースもあります。髪の毛がある部分に症状が出ると、白毛化が起こったり、分節型という左右どちらか一方の一部のみに出現する特殊なタイプもあります。

白斑の種類 白斑の種類

老人性白斑

老人性白斑は、年齢と共に光がよく当たる肌の色が抜ける老人性の白斑です。年齢と共に色を作る細胞の働きが弱くなり皮膚の色が5ミリ程度の大きさでパラパラと抜けてしまいます。年齢と共に多くの人に出ますが、それほど目立ちません。治療で治す事が難しい白斑です。

脱色素性母斑

脱色素性母斑は、生まれつき、もしくは生まれてから数ヶ月の間に色が抜けてくる皮膚疾患です。大きく広がる事はなく、数が増える事もありません。見た目は尋常性白斑と似ていますが、生まれつきある事と広がらない事が異なります。

尋常性白斑

白斑の中で最も代表的なのが尋常性白斑です。皮膚の色が抜けるとだんだん大きく地図状に広がっていきます。珍しい疾患ではなく、世界で約800人に1人の割合で起こります。

「しろなまず」と言われる事もあり、うつる事はありませんが、見た目の印象が気になる方が多いです。自己免疫が誤って色素を作る細胞を壊してしまう事や、神経の異常、遺伝によるものが原因と言われています。遺伝による原因は20%〜30%の確率だと言われています。

尋常性白斑の分類

汎発型(A型)

体の左右両方に広く見られるタイプです。尋常性白斑の多くはこのタイプで、半数以上を占めます。白斑が広がる傾向があります。

分節型(B型)

体の左右どちらか一方の皮膚分節と呼ばれる、特定の神経の支配領域にのみ発生するタイプです。活動性がなくなると白斑は広がる事はないとされています。

限局型

皮膚の一部に限局する白斑のことです。そのほとんどは汎発型か分節型に移行します。

尋常性白斑と似た病気

炎症後白斑

湿疹が治った痕が一時的に白っぽくなる現象です。炎症によりメラニン色素を作っているメラノサイトがダメージを受け、働きを一時的に休止する事から起こりますが、時間が経てば軽快します。

海水浴後白斑

海水浴により強い日焼けをした部位の皮膚がまだらに白っぽくなる現象です。強い紫外線の影響で、一時的にメラノサイトがダメージを受け働きを一時的に休止する事で起こります。子供の頃に顔や腕に症状が出る事が多いですが、時間がたてば軽快します。

白斑の予防法・治療 白斑の予防法・治療

日常生活での注意

刺激

強い摩擦が加わる事で、刺激を受け白斑が広がる場合があります。身体や顔を洗う時にはゴシゴシと擦ってしまわないよう優しく洗いましょう。

紫外線

白斑はメラニン色素を作り出すメラノサイトの異常で起こります。紫外線を過剰に受けすぎてしまう事で肌トラブルの原因になりやすくなります。特に白斑部は過度な紫外線を当てすぎないよう注意しましょう。

治療法

白斑は、免疫細胞が異常に活性化して色素を作る細胞を攻撃している為、異常な免疫反応を抑える治療を行います。白斑の治療は即効性は期待できませんが、長期戦で根気強く治療をしていく事が大切です。

塗り薬

白斑の治療に使用する塗り薬はステロイドが一般的です。異常に活性化した免疫細胞を抑える為の塗り薬を使用していきます。しかし、塗り薬のみで完治させる事は難しいので、光線治療と併せて行う事で効果が期待できます。

光線治療

近年の光線治療ではナローバンドUVB治療という、ごく狭い周波数(311〜312nm)の紫外線を照射する治療法が効果的です。ナローバンドUVB療法はUVAに比べて紫外線による発がんのリスクが低く、白斑の治療以外にもアトピー性皮膚炎などに効果的です。

より効果を高める為に最初は週に2.3回の照射をしていきますが、症状が落ち着いてきたら回数を減らしていきます。照射回数は、部位や範囲によって変わり、100回を超えて照射する場合もあります。

照射中の痛みはなく、特殊なランプで光を当てていきます。症状後に多少ピリピリするような変化が現れる可能性もありますが、日焼け後のような変化があると、効果的とされています。