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帯状疱疹 帯状疱疹

帯状疱疹とは? 帯状疱疹とは?

帯状疱疹とは、ウイルスが原因で起こる、痛みが特徴的な皮膚疾患で、身体の左右どちらか一方にピリピリとした刺すような痛みと、赤い斑点(帯状)が現れます。初めて症状が出る場合は、「水ぼうそう」として発症し、子供の頃にかかります。体内にウイルスは残っているので、大人になって帯状疱疹として発症します。

帯状疱疹の原因 帯状疱疹の原因

帯状疱疹は、水痘(水ぼうそう)・帯状疱疹ウイルスが原因で発症します。このウイルスは、神経節(神経の細胞が集まった部分)に潜んでいます。その為、体からウイルスがいなくなった訳ではなく、免疫力が低下した時に神経に沿って出てきて症状を引き起こします。

ウイルスが神経を伝わって皮膚に到達し、帯状の水疱(水ぶくれ)を作り、痛みを起こします。睡眠不足やストレス、病気や体力の低下、免疫力抑制剤の使用、高齢化などで免疫力の低下が考えられるので、注意が必要です。思い当たる事がなくても発症するケースもあります。

帯状疱疹の症状 帯状疱疹の症状

帯状疱疹の多くは50代〜70代に発症する事が多く、80歳までに3人に1人は発症すると言われています。20代〜30代でも発症する事もあります。痛みが増していき、眠れない程激しい場合もあると言われています。

帯状疱疹の症状は大きく分けて5段階に分けられます。

1.赤い斑点の現れる数日〜1週間前くらいから体の左右どちらかの神経に沿ってチクチク・ピリピリした痛みや違和感が現れます。

2.強い痛みを伴い神経に沿って帯状に盛り上がりのある赤い発疹(紅斑)ができます。その近くのリンパ節が腫れる事があります。

3.赤く盛り上がった紅斑の上に小さく透明な水ぶくれが集まってできます。1つの大きさは2〜3ミリ程です。神経の近くに血管が走っている為、神経が障害される事で血管も障害され内出血のような赤紫色に変化してきます。感染力があるので、他人に感染する可能性があり注意が必要です。この時期までに皮膚科を受診する事が多いです。

4.治療し始めると1週間程度、治療しなかった場合は2.3週間程度で黒褐色のかさぶたになります。その後4〜6週間でかさぶたが取れ治っていきます。乾いていてかさぶたになっていれば感染力は弱まります。

5.痛みは皮膚の症状とともに消えていきますが、中には帯状疱疹後神経痛として痛みが残る場合があります。早めの受診をする事で、痛みを残さない事ができるので放置せずに気になったら早めに皮膚科を受診しましょう。

帯状疱疹後神経痛 帯状疱疹後神経痛

帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹による神経痛の障害が大きかった場合に起きる慢性的な痛みの事です。神経の損傷により起こる痛みで、夜間や寒暖差で悪化したり、不安定に痛みが襲ってきたり、絶え間なく痛みが続いたり様々な症状が現れます。

夜も眠れない程強い痛みだったり、他の事が手につかない程の痛みが続く場合もあります。高齢者や免疫力が低下している人ほど痛みが続く事があります。帯状疱疹にかかって3日以内に抗ウイルス薬を使用する事で、帯状疱疹後神経痛になりにくく、帯状疱疹後神経痛になっても治りが早いと言われるので、おかしいなと思ったら早期治療が大切です。

帯状疱疹の予防法・治療 帯状疱疹の予防法・治療

免疫力が低下して発症しやすい帯状疱疹は、体を休める事が1番大切です。規則正しい生活や食生活、十分な睡眠は何より大切なので、意識して生活するよう心がけましょう。また、50歳以上の方はワクチン接種で予防する事ができるので、医師に相談するのがおすすめです。

日常生活での注意

温める事

帯状疱疹は冷やすと痛みが増す可能性があるので、冷やすよりも温める事が大切です。お風呂に浸かっても大丈夫なので、温めて血の巡りを良くします。冷えて縮こまった血管が開くことで痛みが和らぎます。

生活スタイルを日常に戻す事

水ぶくれが乾いた頃から、体を休めていた生活から少しずつ元の生活に戻していきましょう。症状が出始めた時は安静にする事も大切ですが、安静にしすぎる事で患部の血流が悪くなってしまいます。

痛みがある場合も、体を積極的に動かす事で血の巡りが良くなり、痛みが改善されてきます。水ぶくれやジクジクしたびらん面から体内の水分が失われてしまうので、意識して水分を多めに取りましょう。

感染について

多くの人は水ぼうそう・帯状疱疹ウイルスに対する免疫を持っているのでうつりません。水ぼうそうにかかった事がない人には「水ぼうそう」としてうつることがあります。 水痘ワクチンを接種をしていない方や、極端に免疫力が落ちた高齢者との接触は注意が必要です。

治療法

帯状疱疹の治療は、内服薬と塗り薬が主になります。アナリーフ、ファムビル、バルトレックスなどのウイルスの増殖を抑える為の抗ウイルス薬を使用します。痛みが強い場合はロキソニンやカロナールを処方します。末梢神経障害の改善の為、メチコバールを使用する事もあります。塗り薬は、抗ヘルペス薬含有軟膏で、皮膚の炎症を抑え傷を保護し、症状がある部分の皮膚をガーゼで覆い保護します。