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手や足のブツブツ・皮むけ(汗疱、掌蹠膿疱症) 手や足のブツブツ・皮むけ(汗疱、掌蹠膿疱症)

手や足のブツブツ・皮むけ(汗疱・掌蹠膿疱症)とは? 手や足のブツブツ・皮むけ(汗疱・掌蹠膿疱症)とは?

手足にブツブツが出たり、足の皮がむけて起こる皮膚疾患です。症状が水虫に似ているので、勘違いする方も多いですが、水虫と違い、うつる事はないです。見た目だけでの判断が難しいので、手足に気になるブツブツが出たら皮膚科を受診しましょう。

汗疱(かんぽう)の原因・症状 汗疱(かんぽう)の原因・症状

汗疱の原因

汗疱は、汗の出口のところで起こった炎症によって発症します。汗腺が多い手のひらや手の指、足の裏によく見られます。

汗疱の症状

汗疱は手の平や指の縁にプツプツとした盛り上がりができ始め、それが進み水疱ができます。水疱のでき始めは痒みがでる事もあります。赤くなる場合もあり、その後、日焼けのように薄皮がむけていきます。

汗をかく事がきっかけになるので春夏には多く見られる疾患です。汗をかきやすい子供や中高生にもよく見られます。

汗疱の種類

汗疱の中でも痒みが強く、赤みがある場合は「汗疱性湿疹」(かんぽうせいしっしん)や「異汗性湿疹」(いかんせいしっしん)と呼ぶ事があります。水虫とよく間違えられますが、汗疱だったというケースも多いです。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の原因・症状 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の原因・症状

掌蹠膿疱症の原因

掌蹠膿疱症とは、手の平や足の土踏まず、かかとなどに過剰な免疫反応が起こる事で、好中球という免疫細胞がたくさん集まってきてバイ菌感染が起こっているかのような事が汗の出口で起こる皮膚疾患です。

掌蹠膿疱症はタバコと関わりの深い疾患で、特に女性の場合はほとんどが喫煙者です。虫歯や歯周病、歯科金属での金属アレルギーが原因となる事もあります。

掌蹠膿疱症の症状

掌蹠膿疱症は、まず透明な小さい水疱や黄色い小さい膿疱ができ始めます。それが古い膿疱になり新しい膿疱ができ、それを繰り返します。膿疱は茶色く硬くなって、鱗屑と呼ばれる皮むけができたり赤くなる事もあります。

1mm〜5mm程の小水疱や小膿疱で、痒みがでる場合があります。肘や膝、すねなどに症状が出る場合もあり、爪の変形や胸骨、鎖骨部分が痛む人もいます。膿を持ったような白いプツプツができますが、細菌はいないのでうつる事はありません。掌蹠膿疱症は、何年も繰り返し症状が続くことがあります。

手や足のブツブツ・皮むけ(汗疱・掌蹠膿疱症)の予防法・治療 手や足のブツブツ・皮むけ(汗疱・掌蹠膿疱症)の予防法・治療

汗疱の治療

汗疱の場合は、水虫と間違えて受診する方が多いですが、検査をして汗疱であれば丁寧に洗ってそのまま様子を見る事もあります。痒みはなく、わずかな皮むけだけの場合は保湿剤で表面を保護します。

赤みや痒みが強い場合はステロイド軟膏を使用し、痒みが酷い場合は内服薬も処方します。回復するまでにある程度の時間はかかります。汗が多く症状が繰り返す場合は、塩化アルミニウム液がおすすめです。

掌蹠膿疱症の治療

禁煙

掌蹠膿疱症の原因の多くはタバコです。まず1番大切な事は禁煙です。効果的な外用薬を使用していても、タバコを吸い続けているとなかなか治りません。

タバコ以外にも虫歯や歯槽膿漏など口の中のトラブルがある事が多いので、歯科治療をしっかりする事も大切です。掌蹠膿疱症になった場合は、口の中にトラブルを抱えている事が多いので、歯科受診も行ってもらいます。

外用薬

塗るお薬はステロイドが効果的で、赤みやプツプツの症状を抑える働きがあります。皮膚が形成される過程の異常を正常にする為のビタミンD3も使用していきます。膿疱や水疱を抑える効果も期待でき、強いステロイドで落ち着いてきたら使用していきます。ガサガサに硬くなった皮膚を柔らかくする為のサリチル酸ワセリンを使用する事もあります。

内服薬

外用薬だけでは効果が見えない時は内服薬も行います。ビオチンというビタミン剤や、整腸剤が掌蹠膿疱症に効果が出る事があるので使用したり、強い痒みがある場合には抗アレルギー薬を使用する事もあります。

抗生剤

症状が強い場合、抗生剤を使用する事があります。慢性的なバイ菌感染も考えられるので、菌を抑え慢性的に繰り返す炎症を抑える働きがある抗生剤の飲み薬を処方します。

抗生剤は関節の痛みを和らげたり、膿疱の出現を抑える効果もあります。即効性はないので、2.3ヶ月を目安に長期的に服用していきます。慢性的な炎症を抑える為に使用していきます。

ビタミンA誘導体

手足の症状が日常生活に支障をきたす程強い場合には、チガソンというビタミンA誘導体を飲む事があります。皮膚が形成される過程の異常を正常にする為のお薬です。厚くなった皮膚を薄くする効果があります。

肝臓の機能に影響を与える事があるので血液検査をしてから処方される事になります。妊娠中には服用できず、飲み終わってからも女性は2年間、男性は6ヶ月は避妊が必要です。

紫外線治療

外用薬、内服薬以外に紫外線治療を行う事もあります。紫外線を当てる事で皮膚表面で起こっている免疫症状を抑える事ができます。治療効果が高く、狭い領域の波長を照射できるナローバンドUVBを使用します。UVAを使用した時に比べて副作用が少なく効果が高いのが特徴です。

金属アレルギー検査

掌蹠膿疱症で禁煙したり、口の中の状態を良くし、外用薬や内服薬での治療をしても効果が見えない場合、金属アレルギーが原因として考えられます。歯科金属でのアレルギーがなかった人でも知らずに歯科金属アレルギーが原因になっている場合も考えられるので、金属パッチテストを行い、金属を変えてもらう治療を行ってもらう事があります。