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ピアス ピアス

ピアス ピアス

ピアスの穴を開ける行為は医療行為です。ピアッサーを販売店などで購入し、手軽にできる事から病院に行かずに穴を開ける方もいますが、炎症やかぶれ、かゆみなどトラブルが多く、感染症や金属アレルギーを引き起こすケースや、消毒液が合わずに炎症を起こすケースも多い為、医療機関で行いましょう。

ピアスによって起こるトラブル ピアスによって起こるトラブル

ピアスホールの細胞感染

ピアスを挿入する際に、ピアスホールを傷つけてしまう事で起こるトラブルです。ピアスホールの向きが真っ直ぐに挿入されていない時などに中の壁に傷がつき、そこから細菌が感染し炎症を起こします。痛みや腫れ、膿みなどの症状が生じます。

ピアスホールが細菌感染を起こす事で、炎症を起こした皮膚組織が腫れ、ピアスホールが縮んでしまいます。そこからピアスを付ける時にさらに傷がついてしまう事になるので、悪化する可能性があります。

対策・治療

抗生物質や内服薬、外用薬を使用します。

かぶれ・金属アレルギー

ピアスによるかぶれには、ピアスの素材によるアレルギー反応によるものと、消毒薬によるかぶれの2種類があります。ピアスホールとその周辺が赤くただれ、ジクジクと汁が出る状態が続きます。

金属アレルギーを起こしやすい素材(ニッケル、コバルト、クロームなど)を避けるようにしましょう。市販の消毒液でかぶれるケースもあるので、症状が出ている時は早めに皮膚科を受診しましょう。稀に金やプラチナでもアレルギー反応を起こす人がいるので、心当たりがある人は注意しましょう。

対策・治療

原因となったピアスや消毒液の使用をやめて、抗アレルギー薬やステロイド軟膏を使用しましょう。消毒液でかぶれてしまう場合は、専用の消毒液を使用し、必要以上に消毒しずきないよう注意しましょう。
金属アレルギーの場合は素材を選び、反応が出ない素材の物を選びましょう。

ピアスの埋没

ピアスをつけたまま寝てしまったりする事で起こるトラブルで、ピアスが圧迫される事で耳たぶの中にピアスが埋没してしまった状態です。ピアスホールの中に入ってしまう程の小さいサイズの物を付けている時に起こりやすいです。

対策・治療

耳たぶの中に入ってしまうようなサイズの物をつけた時は、必ず取って寝るようにしましょう。皮膚科では、局部麻酔をして、埋没してしまったピアスを取り出します。場合によっては、ピアスホールの一部を切開する事もあります。

ピアス裂傷(れっしょう)

ピアスをしたままの状態で何かに引っかけてしまうなどが原因で、耳たぶが裂けてしまう状態の事です。その場合は急性の裂傷となり、重たいピアスをつけ続けた事が原因で、徐々に耳たぶが切れてしまう慢性の裂傷もあります。

対策・治療

急性の場合はやむを得ませんが、慢性の場合は重たいピアスをつけ続けない、ぶら下がるタイプは避ける、などしてピアスホールが広がらないよう気をつけましょう。最初にピアスの穴を開ける時に、下すぎないようにする事も大切です。

表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)

表皮嚢腫とは、周囲が壁で覆われた袋状の嚢腫ができてしまう症状です。嚢腫の壁は表皮と同じ細胞で、嚢腫の内容物はどろどろとした角質です。嚢腫はゆっくりと大きくなっていき、嚢腫を圧迫すると白いどろどろとした内容物が排出されます。

ピアスの穴をあける時の衝撃や、ピアスを付ける時に傷つけてしまう事、使わないピアスホールが塞がらず残ってしまう事などが原因で表皮細胞が真皮や皮下組織に入り込む事で起こります。

対策・治療

何がきっかけで表皮細胞が真皮や皮下組織に入り込んでしまうかがわからないので、ピアスを付ける時に傷つけないようにするなど他のトラブル同様に些細な事も意識していきましょう。

ピアスケロイド

手術痕や傷あとが硬くなって赤く盛り上がる事をケロイドと言いますが、ピアッシングも軽い外傷の一種なので、ケロイドになる可能性があります。体質がケロイド体質の人はピアスをする事ができないので、事前にケロイド体質の有無を確認する事をおすすめします。

ケロイド体質ではなくてもピアスホールが良くない状態で放置してしまい、炎症がケロイドに繋がる可能性もあります。金によるアレルギーのある人は、ピアスケロイドと似た症状が起こる事があります。

対策・治療

ケロイド体質ではなくても傷痕が残りやすい、赤みが残りやすい、という場合は事前にケロイド体質かどうか検査してからピアッシングをしましょう。皮膚科での治療は、外用薬、内服薬などです。

ケロイド体質でピアスケロイドを発症した場合、治療で小さくする事はできても完治が難しく再発しやすいので、長期間の治療が必要になります。

アフターケアについて アフターケアについて

ピアスホールを開けた際は、ピアスホールが安定するまで、しっかりとアフターケアを行う事が大切です。ピアスを開けた事で満足してしまい、その後のケアを怠ってしまうと、炎症を起こしたり、ホールが安定しない、などのトラブルに繋がってしまいます。

ピアスホールを開けた直後は傷口にピアスが直接触れている事になるので、徐々に周りの皮膚ができるまでしっかりアフターケアをしましょう。痛みや腫れ、出血がなく、新しい皮膚ができた状態になるまで、少なくとも3ヶ月〜半年は毎日消毒し、清潔を保ちましょう。

消毒や洗浄以外ではなるべく触らず、引っ掛けたりする事にも注意しましょう。ホールが完成するまでは皮膚が完成されていない状態なので、ファーストピアスは外さずにつけておきましょう。