医療脱毛

医療脱毛とは

医療脱毛とは、レーザー照射をして毛根にある毛を作り出す細胞(毛母細胞)を破壊する事で、永久的に毛を生えなくさせる事です。医療脱毛に使用される技術は、医療行為となる為、皮膚科医のいる病院やクリニックでのみ行われます。

医療脱毛の仕組み

医療脱毛に使用されるレーザーは短いもので694nm、長いもので1064nmの波長の物が使用されています。毛の黒いメラニン色素にのみ反応し、レーザーの熱が毛の黒い部分に吸収され、毛を作り出す毛母細胞を破壊します。その後数日かけて自然に毛が抜け落ちて、その後毛が生えてくる事ができなくなります。

一度破壊された毛母細胞は毛を作れなくなります。毛には毛周期と言われる生え変わりのサイクルがありますが、「成長期」と呼ばれる状態の毛のみに反応し、効果を発揮します。その為、「退行期」「休止期」の状態の毛には反応しません。繰り返して施術をする事で、確実に効果を実感できます。

医療脱毛の種類

日本で医療脱毛に使用されているレーザーは主にダイオードレーザー・アレキサンドライトレーザー・YAGレーザーの3種類があります。
当院で取り扱っているのはダイオードレーザーです。

ダイオードレーザー

ダイオードレーザーは、波長が800nmで黄色人種の毛、肌質には最適とされています。痛みが少ないのが特徴で、アトピー肌や敏感肌の方も照射可能です。産毛や顔などの細かい部分の色素の薄い毛にも有効です。

医療脱毛と、光脱毛の違い

脱毛行為自体は、医療行為に当たりますが、エステサロンでも美容範囲内であれば、脱毛の施術ができます。 エステサロンや脱毛サロンで行われている脱毛はレーザー脱毛ではなく光脱毛と言われています。医療脱毛に比べて光脱毛は照射パワーが弱い為、毛根に与えるダメージもより安全性を重視されているので弱くなっています。

毛根にダメージは与えますが、破壊する事はできず一時的に減らす事はできますが、永久的に毛をなくす事はできません。医療機関での脱毛は、出力の高いレーザー機器を使用する事ができるので、広範囲を効率よく脱毛する事ができます。肌へのダメージを最小限に押さえて効果が得られるのが特徴です。

医療機器での脱毛は、医師、看護師免許を持っていなければ施術ができないので、少ない回数でも確実に効果が得られます。万が一、肌のトラブルがあった場合でも、医療機関ならその症状にすぐに対応できるというのも安心できます。

永久脱毛とは？

永久脱毛と聞くと1本も残らず2度と毛が生えて来ないイメージがありますが、実はそうではありません。

・最後に脱毛をしてから1ヶ月後に再生する確率が20%以下
・脱毛施術を3回終了後、6ヶ月経過して⅔以上の毛が減っている

これが永久脱毛の定義とされています。永久脱毛をしたからと言って全ての毛が生えてこなくなる訳ではないので、そこを踏まえた上で施術を開始しましょう。医療脱毛は、永久脱毛と言われているので、より高い脱毛効果が期待できます。

毛には毛周期と言われる生え変わりの周期がある為、個人差や同じ人でも箇所により効果の差がありますが、最低でも3回〜5回の施術を行う事で効果が見えます。

医療脱毛効果

医療脱毛は、早く効果を得る事ができます。美容脱毛では脱毛を完了させるには18回程度(２〜3年程度)かかるのに対して、医療脱毛は約3〜6回程度(半年〜1年程度)で完了するので、短期間で効果を得たい方にはおすすめです。デメリットとしては、美容脱毛と比べて照射パワーが強い為、痛みが強い場合があります。レーザーで毛の生える元である毛母細胞を破壊する事ができるので永久的な効果を得る事ができます。

医療脱毛を受けられない人

以下に当てはまる方は施術ができない場合があります。

・妊娠中の方
・日光過敏症の方
・皮膚に特殊な疾患を持っている方
・生理中の方(V、I、Qの施術時)

医療脱毛は、レーザーを使用するので、日光過敏症の方や皮膚疾患のある方は施術ができない場合があります。ムダ毛だけでなく、皮膚にも熱の負担がかかるからです。妊娠中の方も、妊婦さん自身や胎児に影響は少ないですが、毛はホルモンバランスがとても関係しています。

その為、妊婦中のホルモンバランスが乱れている時には、通常時に比べて脱毛効果が見えにくくなる事があります。妊娠中はお肌もデリケートになっている為、脱毛施術は控えてもらいます。

医療脱毛施術後の注意点

乾燥、日焼け対策

脱毛施術後は、お肌が乾燥しやすく、通常時に比べて敏感になっています。しばらくの間は日焼けや乾燥には気をつけて生活してください。外出する時は日焼け止めを必ず塗る、施術した箇所の肌は露出しないなどを意識しましょう。施術後は、保湿剤などで乾燥しないようケアしてください。また、日焼け直後の施術もできません。

メイク・クレンジング

メイクやクレンジングは顔脱毛を行った日は控えましょう。顔以外では脱毛施術後はゴシゴシ摩擦を加えずに優しく洗うようにしてください。

運動・飲酒

運動も飲酒も軽くであれば問題ありませんし、効果が弱まることもありません。しかし、お酒や運動で血行が良くなる事で、施術した箇所に赤みが出る可能性もあります。激しい運動やお酒の飲み過ぎは控えるようにしましょう。